金継ぎベルリン
天然素材で器の修理
金継ぎベルリンは貴方と器のための工房です。
大好きな器と末長くつれそっていくために。
金継ぎベルリンでは天然漆によるお直しとワークショップをおこなっています。
金継ぎとは?
金継ぎは漆と金属粉等をつかい、陶器の割れや欠けを修復する日本の伝統的な技法です。金継ぎでは欠けやひびを視覚化することで、唯一無二のものとしての価値をみいだします。
漆のこと
漆は東アジアを中心に生育する漆の木から採取される樹液(天然樹脂)です。
樹液の採取は漆掻きとよばれる熟練した職人による手作業でおこなわれます。1本の木から約200ミリリットルの樹液しかとれません。
漆掻きのあと木は枯れてしまいますが根元から新芽を出し、つぎの漆の木へと命をつないでいきます。
金継ぎベルリンについて
工房創設者の智子(さとこ)は数年前、南ドイツの大学院で修復を学んでいたときに金継ぎと出会いました。彼女の金継ぎ方法は日本の伝統的な漆継ぎをベースに、ドイツの金粉や箔をつかい気軽に修理できるよう工夫したものです。器好きな皆様のお手伝いができればと、2020年、ベルリンに住居兼工房をオープンさせました。
ワークショップ
2024年度のワークショップ日 (土曜日):
2月17日、4月20日、5月18日、9月21日、10月19日
日本産本漆をつかった金継ぎワークショップ
このワークショップでは、高品質な日本の漆の木から作られた伝統的な漆樹脂と本物の銀粉を使用し金継ぎの基礎を学びます。ワークショップは2つのパートに分かれており、1パートのみを受講することも可能です。
第1部(漆でのお直し、90分、10時から11時半)では、金継ぎの歴史と材料について学びます。さらに、漆を使用した基本的な修理方法(接着、隙間の埋め合わせ、ひびの閉じ方)についても習得します。
第2部(漆での蒔絵、45分、11時45分から12時半)では漆と本物の銀粉を用い金継ぎにつかう蒔絵の技術を学びます。
1日で両方のパートを終了する場合は、こちらで用意してある練習用の素材のみを使用します。漆の硬化時間のため、1日でご自身の陶器を修理していただくことはできません。最初のセッションから1か月以上経ってからワークショップの第2部に参加する予定の場合は、ご自身の陶器をつかって受講していただけます(1人1点、適した素材は陶器です、磁器は避けてください)。その場合、家でいくつかの仕上げ作業が必要になります。ワークショップ中に素材の注文についてもご案内いたします。
ワークショップ料金は、漆でのお直し(第1部)が90ユーロ、蒔絵(第2部)が70ユーロで、ワークショップ内での材料と道具の費用を含んでいます。ワークショップは最低2人の参加者がいる場合のみ開催されます。
ワークショップは18歳以上の成人を対象としています。漆(ウルシオール)に対するアレルギー反応を避けるために、湿疹やアレルギー性の傾向がある方は漆作業を避けることをお勧めします。漆の硬化後、金継ぎ作品は完全に健康に無害で食品にも安全です。
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Kostenlos
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修理サービス
1. ひびの補修:30ユーロから
(約8つの作業工程、仕上がりまで最短5週間)
基本料金: ひびの補修、5cmまで:30ユーロ
5cm以上のひびは追加1cm毎に2ユーロ
追加料金:
両面に金使用: 5ユーロ(1cm毎)
片面のみ金使用: 3ユーロ(1cm毎)
両面に銀使用: 3ユーロ(1cm毎)
片面のみ銀使用: 2ユーロ(1cm毎)
2. 欠けの補修:50ユーロから
(約10の作業工程、仕上がりまで最短7週間)
基本料金: 欠けの補修(一箇所、 1cm²まで):50ユーロ
1cm²以上の欠けは追加1cm²毎に3ユーロ
追加料金:
両面に金使用: 16ユーロ(1cm²毎)
片面のみ金使用: 9ユーロ(1cm²毎)
両面に銀使用: 8ユーロ(1cm²毎)
片面のみ銀使用: 5ユーロ(1cm²毎)
3. 割れの補修:40ユーロから
(約10の作業工程、仕上がりまで最短7週間)
基本料金: 割れの補修(一箇所20cmまで):40ユーロ
20cm以上の割れは追加1cm毎に2ユーロ
追加料金:
両面に金使用: 5ユーロ(1cm毎)
片面のみ金使用: 3ユーロ(1cm毎)
両面に銀使用: 3ユーロ(1cm毎)
片面のみ銀使用: 2ユーロ(1cm毎)
まずは器やオブジェの写真を添えてメールでお問い合わせください。定規やメジャーなどといっしょに撮影いただけますと、大体の大きさがわかりますのでスムーズです。メールでだいたいのお直し代と期間をお伝えさせていただきます。
最終的なお直し代・期間はオブジェをお受け取りしたあと再度メールでお伝えさせていただきます。
参考1: ひび (31cm)
漆継ぎ:82ユーロ
金両面:155ユーロ
合計 237 ユーロ
参考2:割れ (3カ所)と欠け(2cm² )
漆継ぎ: 133ユーロ
合計 133ユーロ
参考3:割れ (6カ所、45cm) + 欠け (1cm² 以下)
漆継ぎ:150ユーロ
金両面: 81ユーロ
合計 231 ユーロ
参考4:割れ (5箇所、13cm) + ひび(12cm)+ 欠け (2cm² )
漆継ぎ:150ユーロ
銀両面:99ユーロ
合計 249ユーロ
ギャラリー
画像の一部はフローリアン・ライスシャワー氏 (florianreischauer.com) とエレナ・カプラ氏 (elenacapra.com)によるものです。
© Satoko Toyoda 2023